経営企画室一年目のブログ

経営企画室一年目の小娘のブログです。

決算:リクルートホールディングス 2017年第3四半期

弥生です。

今回は企業の決算について書いていきたいと思います。

このブログの目的も、決算分析の訓練のために始めたものでもありますので、こちらにも力を入れていきたいと思います。(決算が読めるようになりたい・・・)

リクルートホールディングス

さて、第一発目はリクルートホールディングスリクルートといえば就活サイトのリクナビで有名で、リクナビネクストですが最近は大泉洋さんがウルフルズの「笑えれば」を歌っているCMがとても印象的です。

リクルートは、就活情報誌から始まり、最近では美容・飲食・住宅などライフスタイル領域にも積極的に手を広げています。

またわかりやすいくらいに海外M&Aが業績を大きく引っ張っており、業績も株価も右肩上がりな企業です。

ではでは、2月13日の決算資料をもとに見てみたいと思います。 

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美容分野の伸びが好調

まず個人的に気になったポイントとしては、美容分野の伸びです。

決算の資料にも記載がありますように、美容分野が前年同期比で28.6%成長しており、業績を引っ張っていると感じました。「ホットペッパービューティー」 ネット予約件数も4,493万人と前年度から+72%も増加しております。

決算でも強調しているように、このネット予約人数を重要な指標として定めています。恐らくネットでのリクルートユーザー数を増やして、リクルートのサービスを拡充させ、リクルート大国をつくろうとしているのでしょう。Airレジの無料導入もそのプラットフォーム拡充のための戦略だと思います。

そのリクルート大国に向けて順調に国内市場も取りに行っていると思います。

これに近い戦略で楽天やヤフーもECやクレジットカードやポイント戦略などをつかって、それぞれの経済圏を作ろうとしていますね。

ただリクルートが、その2社と比べて特にうまくいっているポイントはやはり「ヤングユーザー」じゃないでしょうか。正直ヤフー、楽天がヤングユーザーを獲得している印象は少ないです。(今度調べてみます。)

その点リクルートは、スタディサプリからリクナビじゃらん、ゼクシィなど魅力的なヤングサービスを展開していると思います。

 

海外派遣領域においてM&A先が業績に大きく寄与

これはもう言わずもがなですが、今回の決算でもリクルートの海外M&Aの成果が大きく現れています。海外派遣領域では、Chandler Macleod Group Limited、Atterro, Inc.また今回の大目玉であったUSG People B.V.が業績が新たに寄与しています。

USG社は、オランダを中心に欧州で人材派遣事業を展開している世界第12位の総合人材派遣会社です。海外人材派遣領域全体の売上高は4,127億円(累計)で、そのうちUSG People社の業績寄与は約20%の818億です。

USG以降は新たなM&A先の発表はありませんが、「2020年を目途に人材領域においてNo.1」に向けて、これからもM&A戦略は重要戦略になるでしょう。

ちなみに世界No.1はアデコで売上は2兆6,000億円です。(まだまだ道のりは遠い)

 

その他は市場の伸びとともに順調に推移

 

あとの国内人材メディア分野などは他の人材紹介会社の決算資料を見る限り、景気の好調に伴う順調な推移をしていると感じました。

ただ、リクルートの場合は海外求人メディアIndeedが大きく成長しており、今後の同社の業績を引っ張る重要サービスでしょう。

 

今回は初回ということで少し力を入れすぎた気もしますが、このような形で書いていきたいと思います。