読書「ビブリア古書堂の事件手帖7 」 栞子さん、変わらず美しくいてくれて、ありがとう。
弥生です。
私の大好きな「ビブリア古書堂の事件簿シリーズ」がついに完結しました。
「ビブリオ古書堂の事件簿」は、北鎌倉を舞台に古本屋さんを経営する篠川栞子と、その店員でもあり彼氏でもある五浦大輔が古書にまつわる事件に巻き込まれ、栞子の圧倒的な古書の知識で難事件を解決していくという古書堂ミステリーです。
少し前に剛力彩芽さん主演で月9ドラマになったことでも話題になりました。
最後の事件はウィリアム・シェイクスピア
今までの事件は、すべて日本人作家の作品にまつわる事件でしたが、今回はウィリアム・シェイクスピアの作品が事件の中心となります。
ウィリアム・シェイクスピアは私も大学の時に勉強していたので馴染みもあり、物語を想像しながら読むことができました。ウィリアム・シェイクスピアといえば、「ロミオとジュリエット」が一番有名だと思いますが、四大悲劇でも知られる「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」など今でも劇場で舞台作品でやられている作品もあり、まさに不朽の名作を生み出した作家です。
今回の事件は、ウィリアム・シェイクスピアのファースト・フォリオが事件の鍵を握ります。ファースト・フォリオとはシェイクスピアの戯曲をまとめて出版した最初の作品集です。
実はそのファースト・フォリオは大変貴重なものなのです。2014年にフランスの図書館でファースト・フォリオが見つかったことがニュースになったのですが、その価値を算出したところなんと350万ポンド、日本円でなんと4億8000万円です!(ひえええええ)
これまでの作品の規模感を遥かに凌ぐ書物をめぐる今回の事件は、緊張感があふれる最終巻にふさわしいといえるお話でした。
栞子さんと大輔の関係は?
物語のメインではないですが、ファンとしては外せないのが主人公の大輔と栞子さんの関係がどうなるのか気になるところです。
本を読みながら、情景を妄想しむふふとしてしまうのも、この作品の楽しみの一つです。
前作から大輔と栞子さんの関係がお付き合いをしている中についになりましたが、その先にいまひとつ進めなく、関係性になやむ大輔。
「俺が、栞子さんを可能性を縛り付けているんじゃないか・・・」
苦悩しながら、どう解決していくか。今回はウィリアム・シェイクスピアの作品の名言が大輔の背中を後押しするなど、印象的なシーンがいくつかありました。
そして最後に・・・
私の大好きな「ビブリア古書堂シリーズ」がついに終わってしまうということで一言言わせてください。
栞子さん、変わらず美しくいてれくれて、ありがとうございました。
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
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